ライブに酔うのはいいけど、酒に酔うのは避けよう

1/27の公演の開演直前に、3階席から4.5m下にファンが転落し大怪我を追った件について、1/28の段階で公式ホームページで注意を促す文面が掲載され、会場でも注意を促すアナウンスと共に前一列は立っての観覧を禁止し、公演中にもMCの中でまことさんと矢口さんから同様のお願いがありました。

ハートプロジェクトの掲示板にURLを張っていただいたスポニチの記事を読む限りでは、どうやら転落した人はお酒を飲まれていた上に、開演前に飛び跳ねていたということのようで、これを事実とすると、落ちる可能性が極めて高かったように思います。

飲酒に関しては、以前からずっと「場内での飲酒、飲酒しての観覧、ご入場はお断り」とアナウンスが流れており、常連なら知らないわけがなく禁止事項として常識のはずですが、実際は退場させられるわけでもないので気に留めない方も結構多そうで残念です。

お酒を飲まないと「盛り上がれない、楽しめない」という意見もわからなくも無いですが、飲酒による様々なトラブルや、今回のようなことが起きた場合、ハロプロに大きな迷惑を掛けたうえ、自分達の自由さえもより多く制限することになります。

そして、一番注意するべきなのは、今回落ちた人だけを特別視してしまうことだと思います。
以前、ハローのコンサートかは忘れましたが、ホールの会場で二階席から人が落ちたという話を耳にしたことがあります。
人に限らず、サイリウムやボード、その他の応援グッズを含め、コンサートでは上からいろいろな物が降ってくることがあります。
横須賀芸術劇場の3階や4階の席で観覧中、5階席からと思われるサイリウムが雨のように落ちていくのをみて、ゾッとした経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

しかし、これらに共通して言えるのは、誰一人として落とそうとして落としているわけではないということ。
誰もが自分は大丈夫と思って過信し、知らぬ知らぬの間に危険なリスクを高めてしまった結果ということになります。

そもそも、会場の構造上、網があるわけでもなく、1メートル程度の柵で何も落ちないということはありえません。
落ちるのが当然だと思ったほうが良いかと思います。
基本的には落ちることが前提で、いかに落ちるリスクを減らすかが重要です。
単純な話、お酒を飲んで、スタンド最前列で飛び跳ねて、下を覗き込んで、柵に寄りかかる人と、しらふで席に静かに座っている人、どちらが落ちやすいでしょうか?
さらに、会場全体が飲酒している人の場合と、会場全体がしらふの場合を考えてみてください。
リスクは何倍違うでしょうか?

基本的に落ちない構造になっていない限り、回数を重ねれば必ず何かが落ちます。
絶対に落ちないようにすることは不可能ですが、極めて低い確率にすることは可能です。
概念としては交通事故とも似ているかもしれません、飲酒運転が無くなっても事故はなくなりませんが、飲酒運転が無くなれば確実に事故のリスクは減ります。

気分が乗らないと運転できないと言って飲酒していいということはあり得ないので、コンサートも同様に考えた方がいいような気もします。
今回は転落した人が他人を巻き添えにしませんでしたが、通路の人通りが少なくなる開演直前だったことが不幸中の幸いとなっただけのことで、開演20分前に起きたら大変なことになるところでした。

今回の件を踏まえて、ファン各自で再発防止に向けて意識を高めていく必要がありそうです。

>1/28に気になった点
開演中のできごとですが、昼公演中に場内アナウンスがあったにも関わらず、スタンド席の最前列で立っておられるかたが結構多くいました。
周知が徹底できなかったという部分もあるので、仕方ない面もあったかと思いますが、まことさんと矢口さんがMCでお願いを伝えたときにも「いやだー」とふざけたことを言って立っている人がいたのは非常に残念でした。

万が一二日連続でこのような出来事が起きてしまったら、どれだけ甚大な迷惑が掛かるのか考えてほしいです。
大切なコンサートだからこそ、自分たちで自分たちを守るということが必要なのに、自分達の置かれている状況を理解できていないことがどれだけ危険なことなのか、とても恐ろしいことです。

実際、僕の後ろはアリーナ席の最後列で通路だったのですが、係員の人がずっと下から立っている人を見上げて警戒していました。
少し時間が経つと、係員の方もいなくなって、スタンド最前列で立っている人もいなくなったので、タイミングを見計らって注意を促したのかもしれません。

その後、昼公演後も夜に向けて周知徹底が図られたこともあり、最終的にはファンの理解にもつながったと思います。

先日10年目を迎えたハロプロですが、お祝いムードに水を差さないよう、お酒はお酒でちゃんと飲んで良い場所で楽しんで、コンサート中にも無用なトラブルを起こさないようにしていきたいですね。

投稿者:misuken 2007年01月28日 23:12
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