ちょっと変わったハロプロファンのブログ、他では聞けない話もあったりします。
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2013年01月のアーカイブ
今日、TLを見ていたら。
オープンスペースでのイベントの際、常連はNGだとしても、通りすがりや、少し興味を持った人が撮影をしようとして、スタッフが撮影禁止と言うことに、口コミ宣伝の機会損失ではないかという意見を見かけました。
度々この点の話は出るので、素人視点ではありますが、一回分析をかけてまとめてみようと思います。
※ツイートをされた方に確認してOKを頂いたので、元のツイートを3つ載せておきます。
1つ目 2つ目 3つ目
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■ 撮影を許可したときのメリットとデメリット
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■メリット
・タレントさんを知らない人への認知度の向上
・TwitterやSNSなどによる画像の拡散(口コミ的な効果)
・ファン増加による売上の向上
■デメリット
・写真の売上への影響
・ネガティブな画像流通のリスク
絶対条件として「ファン増加による売上の向上」が「写真の売上減少」を上回る必要があることがわかります。
メリットを拡大するには、良い意味で画像が多く拡散されることになりそうです。
拡散されればされるほど、認知するきっかけが増え、ファンになってくれる可能性も増えるでしょう。
スマイレージの笑顔キャンペーンとか、笑顔うpキャンペーンは少し系統の似ているプロモーションと言えるかもしれません。
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■ 撮影を許可した時に懸念される各種問題
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運営上の問題とか諸々。
■運営上の問題「常連と通りすがりの人の区別を付けられない」
・常連でも「初めて見に来ました」とウソを付くのは簡単→実質全員撮影できる
・「みんな撮影しているのになんで自分だけダメなんだ」と言って来る人にどう説明するか
・何回見に来たら常連と判断するのか、誰が判断するのか
■戦略的な問題「写真を購入していた常連が撮影し始めた場合」
・写真の売上が大幅に落ちる可能性
・一度撮影可能となったら後から撮影禁止には戻せない
・もし撮影禁止に戻したとしても、売上は元に戻らない
※タダで手に入っていたものにお金を出すことは人の心理的に難しい性質があるため
■リスク的な問題
・写りの悪いものを掲載されるリスク
・悪意を持った人に撮影されるリスク
・タレントさんのイメージが変わってしまうリスク ※1
・衣装トラブルが発生した場合に流通してしまうリスク ※2
※1
公式に販売されたりブログに掲載される写真は、
タレントさんのイメージを壊さないかのチェックが入る。
これにより、一定のイメージが形作られ、保たれている。
週刊誌に載るような写真が普段とは違う印象を受けるのは、違うイメージで撮られた写真が載るせい。
一般の人が携帯のカメラで撮った画像なども、公式系とはイメージがだいぶ変わってくる。
それらが多く流通することで、全体のイメージも変わる。
メンバーも、良い写りならまだしも、変な写りの写真をネットに公開されることは望まないのではないか?
※2
衣装トラブルの件は普段のライブでも起こり得ること。
万が一見えてはいけないものが見えてしまったとして、
人間の目であれば見えなかったことにはできるが、もし1枚でも撮影されているものがあれば、
それが世の中に流通し、場合によってはそのメンバーやユニットの活動に大きな影響を与える。
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■ 細かく分析してみる
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この手段は、ある意味「写真の売上の一部をプロモーション費用に移した」と考えることができる。
具体的に言うと、グッズ担当がプロモーション担当にお金を払い、
プロモーション担当が宣伝を行い、費用以上にグッズの利益を向上させる。
これができないと、このアクションを行う必要性がなくなってしいます。
撮影許可による口コミを狙ったプロモーションの課題として思いつくのは以下。
・性質的に運営側が管理しずらい
・効果測定が難しい
・後戻りできるかどうか
商売で行う場合はある程度でも数値化や成果がハッキリしないと実行に移すのは難しい面はある。
思ったより効果が出なかった時の損失の規模が、うまくいく可能性に対して釣り合っているか。
もしも、写真の売上を継続的に失う場合、別に売上を確保できる商品が必要になるかもしれない。
一度やって後戻りが難しいとなると、比較的リスクの高い手段といえる。
※常連の写真撮影を防げないという仮定のもとです(防げる現実的な方法があれば別かも)
あくまで、口コミのプロモーションがダメというわけではなく、
事務所はこういったことを踏まえ、先の戦略も加味し、長期的に損か得かを判断しているんじゃないかなと。
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■ ちょっと別の視点から
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他のアイドルさんで撮影許可しているところがある場合
・その要因によって大きく伸びているのか?
・逆に撮影許可していなくても、大きく伸びているところがあるか?
という相対的な考え方によっても効果の予測ができるかもしれない。
他にも、会場に足を運んだ一般の人に、
写真以外の方法で情報を拡散してもらえるような、アイデアがないかとか。
リスクが低くて、同様の効果が得られる手段を見つければ、
運営側も検討してくれる可能性があるし、みんなにとって良い結果が得られるんじゃないでしょうか?
これらは、あくまで素人が一個人の視点から考えたものなので、的外れな部分もあるかもしれません。
ただ、様々な物事の関係性を見直すことで、新たな切り口が見えてくることもあるのではと思います。