ちょっと変わったハロプロファンのブログ、他では聞けない話もあったりします。
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美勇伝のCD発売記念イベントがあるらしいので、それに関連した話題を書きたいと思います。
最近はこのようなイベントが多数開かれるようになりましたが、参加券目当てに買わせる商法に批判的な人も多いかと思います。
たしかに買う側からしてみると、金儲け主義と思うのも無理はないと思いますが、それにもちゃんとした意味があるはずなんですよ。
僕は携帯関連のWEB業界でプログラマをしていますが、経営の部分だったり戦略だったり、他社の話(大手の話も多い)についても社長や社員同士で話し合うことが多く、そういう話の中から今の世の中がどういう動きなのかが良く見えきたりします。
今の時代は一位が一人勝ちする世の中で、「業界第一位」とかいう言葉にめっぽう弱い。
例えば、たくさん広告を出したい会社があるとします。
その場合、広告を表示してくれるサイトを探すことになりますが、アクセス数の少ない小規模のサイトに複数出すより、一部のアクセス数が膨大にあるサイトを選ぶので、アクセス数の多いところから順に契約が成立していくのです。
結構いい加減に「ここがどういうサイトかよくわからないけど、とりあえず多く捌けるところから試してみようか」と言った感じでしょうか。
もちろん必ずしもそうとは限りませんが。
他にも、特色がはっきりしている(ハローなら20代後半から30代の男性)、有名な会社と提携している(最近のハローなら宝塚、東映、JAL)、というのはかなり有利なんですね。
例えば、最近だとライフワークがスポンサーについたりしていますが、いろいろ広告を出して細かく派遣の求人を募集するより、ハローならちょうど目的の年齢層が一致するし、まとまった数のキャパシティがあるから効率よく会社のことを理解してもらえるので、プレゼントキャンペーンを行ったのでしょう。
次に、有名な会社と提携していると、あまりその会社自体を知らなくても安心感があるし、いろいろな場面で大きな武器になることがあります。
例えば、「安倍さんは最近どんなお仕事をされていたんですか?」と聞かれたとき「東映の白蛇伝で主演をやりました」と答えるのと「白蛇伝で主演をやりました」というのでは大きく違います。
なぜなら、誰もが白蛇伝のことを知っているわけではないからです。
でも、東映は結構知っています。
「東映アニメのミュージカル」って聞いただけでなんか凄そうって思いますよね?
東映という名があるだけで、多くの人を納得させる力が付くわけです。
これと似たことがとっても身近にあります。
「モーニング娘。」とか「元モーニング娘。」ですね。
メンバーの名前は知らなくても、「モーニング娘。」は誰もが知っているので、「モーニング娘。」と書いてあるだけでなんか凄そうってなるんですよ。
このように、大きな会社と提携した物って後々も行き続けるものなので、最近のアップフロントの戦略は今の時代の波に乗ってるなぁと感じます。
スケバン刑事だって、ファンからしたらあまりパッとしなかったかもしれないけど、あれもブランドとしては十分だし、今後他の主演であっても続編が出れば、黙っていてもあややが再び取り上げられるわけです。
フットサルだって、フットサル振興のため、日本サッカー協会がハロプロに話を持ってきた、環境省だって地球温暖化防止の取り組みのため、ハロプロに話を持ってきた。
宝塚だって今のハローの地位があったからコラボできたんだろうし。
「アイドル業界第一位」という地位がいかに強力な武器かということがわかります。
話が最初に戻りますが、これらを踏まえて考えれば、CDにイベント券を付けて常に一定数のCD売り上げを維持したり、アイドルで一位の売り上げを維持することは、アーティストの今後の活動を考えてもそれほど間違ったことでもありません。
もちろん自力で売るに越したことはありませんが、良い捉え方をすると今ある力を最大限生かしているとも言えます。
先日娘。の新曲「歩いてる」がデイリー一位(後からウィークリーでも一位)になって公式サイトに掲載されました。
「ライバルが少なかったとか、デイリー程度で喜ぶな」なんて思った人もいたでしょうが、「一位」という言葉を惜しむ必要は無いのはもうお分かりでしょう。
ハローのことをあまり知らない人や、企業の人が見たときに「オリコン一位」という言葉を目にしたら、その人たちの印象に残るのは「モーニング娘。の曲がヒットしている」ということで、何万枚といった数字はほとんどの人が注目しません。
業界第一位を維持する上で、良い面悪い面あるにしろ、こういったことを頭に入れておくと単純に「金儲け主義ムカツク!」という怒りも少なくなるんじゃないでしょうか(笑)
もちろん、事務所にはできるだけファンに優しくするというのも常に努力してほしいですが、ファンも業界第一位と言われるくらい本当の意味でアーティストを熱く正しく応援できるようになれたら最高ですね。
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マーケティングとかを勉強してないのだろうと思うよ。アイドマの法則とか知らないのでしょうね。
「業界第一位」というより、対象のセグメントあわせる方が、ベターなのでは。
有名な会社との提携といっても、すかいらーくぐらいしか、効果ないような気が、します。JALからハロプロを発想するのは、ヲタぐらいでしょうから。
何かと組むとしても、相互に発想できるぐらいまで、組まないとね。月島きらりと久住小春のようにね。
すべてが、内向きに感じるのですよ。ヲタに対して、セールスをしていて、ハロプロメンバーと共に、商品・サービスを広げているわけでは、ないですからね。
投稿者 翼のスタッフ : 2006年11月22日 20:59
最初から論点がずれていますね(笑)
JALや大手の企業からハロプロを連想してお客さんがたくさんくるという消費者側の話ではなく、経営側、企業側の話なので、月島きらりとは全く別の部分。
たしかに消費者側から見ればそんな感じもするけど、企業側から見たらハローは結構いい商品だと思いますよ。
投稿者 ミスケン : 2006年11月22日 23:47
虚業にも程がある。
同じCDを10枚20枚買わせることに何の意味があるのかと。
多数枚買い込み全落選した客の気持ちなど全く考えていない。
広告主の方にはアップフロント社の中身の無さ底の浅さを見抜いて適切な判断をとられることを強く希望します。
投稿者 : 2006年12月13日 00:21
>""さん
コメントは自由なんですが、せめてお名前くらいは書いてくださいね。
さて、本題ですが、気持ちはよくわかります。
転売が増え、当選率が下って苦しんでるときの自分と同じような苦しみかも…。
一生懸命応援しているファンなのに、蚊帳の外みたいなときは、ものすごく悲しいですよね。
でも、アップフロントの中にもノルマを達成しなきゃいけない人もいれば、落選した人のことを可愛そうに思う方もいますよ。
広告主に関しては、広告主のニーズがあるから媒体側がそれに見合った物を用意しようとするので、全体的な流れは時代が作っているように感じます。
そんな中でいかに人間の心を持てるかが大切だとは思いますけど…。
投稿者 ミスケン : 2006年12月13日 02:06
プロレス団体の戦略の話なのだが、応用していけそうだったので。「離れているファンへ、帰り道を作る」のあたりが。
http://allabout.co.jp/sports/prowrestling/closeup/CU20060922A/
一番確実なのは、新規より呼び戻しかな。
そのためにも、いい環境作らないとね。
投稿者 翼のスタッフ : 2006年12月22日 19:51
たしかに…何が道に当てはまるのかが見えてきませんが…なんとなく感覚的に良さそうな気もしますね。
投稿者 ミスケン : 2006年12月22日 21:04